2013年1月7日月曜日

「つなげる」3学期に

【1月7日(月) 3学期始業式の話】

 新年あけましておめでとうございます。新しい年を迎えると「よし,今年こそは」と思う人が多いことでしょう。新しい年になると,何かいいことがありそうな,そして,何か新しいことができそうなそんな気になるからでしょう。だから,新しい年のスタートは,校長先生は大好きです。
 さて,11日間という短い冬休みでしたが,どんな冬休みを過ごしましたか?年末の大掃除は,いっぱいお手伝いできましたか。そして,楽しいお正月でしたか。校長先生が冬休みに心に残っていることは,やっぱりスポーツのことです。冬休みには,たくさんのスポーツがテレビで放送されました。その中の箱根駅伝のことについて,お話をします。この字を読めますか。
(「襷」という字を示す)これは,「たすき」と読みます。駅伝は,一人の人が10㎞とか20㎞の長い距離を走り,次の人にそして次の人へとリレーのバトンの代わりに「たすき」を渡していくスポーツです。たすきを着けて走っている人は,次の人にたすきを渡すために一生懸命に走ります。もし,そのたすきを次に人に渡すことができないと,そのチームは失格になってしまいます。今年の箱根駅伝では,残念なことに失格になってしまったチームが2チームありました。そのチームは,とても悔しい気持ちでいっぱいだったと思います。その他のチームでも,失格にはならなかったけれど,意識がなくなるフラフラの状態で走る選手やたすきを渡したとたんに倒れ込んでしまう選手などもいました。どの選手も辛くて苦しかったと思いますが,なぜ,それでも走ろうとしたのか,みなさんは分かりますか。そこには,「このたすきを僕に渡すために仲間が必死になって走ってくれた。その仲間のためにがんばるんだ」「このたすきを次に選手に渡すのが僕の責任だ」という強い気持ちがあったからだと思います。
 この気持ちは,今日から始まる3学期にとても大事なことです。「3学期は締め括りの学期」と言われます。しかし,「締めくくって,ハイ終わり」では,いけません。必ず次に「つなげる」ことが必要です。みなさんには,今の学年・学級を良くするためにがんばってきた仲間がいます。その仲間の気持ちに応えることが,「つなげる」ことです。そのためには,自分に与えられた責任をしっかりと果たすことが「つなげる」ことです。特に6年生は。3月にはこの竹鼻小学校を卒業するので,1年生から5年生へ「竹鼻小学校の素晴らしいたすき」をつないでください。1年生から5年生も,「仲間のためにどんなことができるか」「自分の責任を果たすこととはどんなことか」をよく考えてください。
 3学期は,1年の学期の中で一番短い学期ですが,1年の中で一番楽しく,そして,たくさんの夢が叶う学期にぜひしていきましょう。

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